堀義人のダボス会議2022速報(2)アフターコロナ、欧州リーダーの危機感

ダボス会議2日目。朝7時にホテルを出て朝食会会場へ。普段の冬のダボスだと雪道でまだ暗く景色も真っ白だ。今回は道は歩きやすく、既に明るく、山は緑に溢れている。 これからセールスフォース主催の朝食会だ。

堀義人 ダボス会議

朝食会の会場はSDG Tentで開催へ。ここは、SDGを推進するためにWEFがSalesForceなどの協力を得てダボス会議期間中に建てたものだ。中に3つの会場があって、様々な会合が開かれている。 朝食はブッフェスタイル。マスク無しで、手袋もしない。感染症対策は、PCR検査のみだ。マスク無しは快適ですね!

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SDG Tentでの朝食セッションが始まった。7時半から朝食で、8時からスタート。テーマは、「ソーシャルと企業」だ。仲良しのリチャード・エデルマン氏が登壇しているから、参加することにした。 これから企業の社会活動がとても重要になる。グロービスも水戸、ロボッツ、LuckyFes等頑張ろうっと。

ダボス木々 堀義人

今回のダボス会議で初めてコングレスセンターに入った。 歩き回るだけで、親しい友達に会えるのが醍醐味だ。リッポーグループのジョン・リァディ氏など世界中の友達にも会えた。何と言っても嬉しかったのは、リンダ・グラットン氏との再会だ。 WEFの分科会で議論してきた仲間だ。

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初めて会議場で参加しているセッションが、「デジタル経済の世界展望」だ。グーグル、IBM、HP、アクセンチュア、ノキアというIT系の大企業が集まってのパネルだ。 「データの価値が増大し、データ解析能力によって会社の価値が変わる」 ロシアのサイバーアタック、中国のデータなど地政学も議論の俎上に。

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リンダ・グラットン氏が登壇している「ハイブリッドワーク」のセッションに参加。 リモートワークによるメリット、柔軟性と生産性の向上、精神&フィジカルな健康向上が起きている。一方では、長時間労働問題、仲間意識コミュニティ感・組織文化の低下、メンターや教育機会低下のディメリットがある。

ダボス会議 堀義人 リンダ・グラットン

昼食時には、マッキンゼーとファイナンシャルタイムズ共催のランチセッションにご招待を受けた。登壇者は、元英国中銀総裁マーク・カーニー氏、モデルナ社長、FT副編集長やマッキンゼーのシニアパートナー等。 テーマは、「サステイナブルでインクルーシブな成長」だ。コロナは完全に終わった印象だ。

ダボス会議 堀義人

YOUTUBEのCEOとの対談。面白かった。 先ずはロシアへの対応策から始まり、TikTokとの競合関係、コマースへの進出、YOUTUBEの教育への示唆。さらには、今話題の中絶への意見、ビジネスリーダーの社会的責任、コロナによるリモート環境の対応そして会社に戻すことの難しさ等。

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マイクロソフトCEOとクラウスシュワブ会長との対話。 対談を聞きながら思ったのは、グロービスはかなり先進的だということだ。創業期から「ビジネスを通しての社会貢献」、「自己実現の場の提供」、「新しいビジネスシステムの構築」を掲げていた。今回も企業の社会的責任についての議論が多かった。

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「Securing Europe」では欧州リーダーの強い危機意識とコミットメントを感じた。ウクライナ官房長官が中継で現況を訴え、NATO事務総長、ベルギー首相・オランダ防衛大臣と、北マケドニア首相が登壇。 欧州がウクライナに武器を送り、兵士を育成、情報提供し、ロシアに制裁を加えることを強調していた

ダボス会議 堀義人

ダボス会議二日目の夜は、ニューヨークタイムズ主催のディベートからスタート。トム・フリードマンの司会進行で、3対3に分かれて立論・反対尋問・反駁、最終弁論を行う本格的な内容だった。 テーマは、「メタバースは是か否か」で、3人のジャッジのコメントと聴衆の拍手で勝敗を決める。面白かった!

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その後インドネシアナイトへ。今年はジャパンナイトが開催されないので、毎回開催日が重なる活況を呈していた。今年11月にG20がインドネシアで開催されるので7人の大臣がダボス入りしていた。 そこで親しい友人たちに再会。世界に友達がいるのは、とても楽しいことですね。

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クタクタになってホテルに戻った。朝から会場を渡り歩き、ひたすら学び、再会を喜び、新たな人々に出会い、情報交換を行い、刺激を受けた一日だった。 マスクが無い生活にも慣れ、普通に握手をして、ハグするのにも抵抗がなくなってきた。コロナの話題は殆ど無く、ウクライナや経済等が関心事だった。

2年と4ヶ月ぶりとなる今回のダボス会議では、会期も短く開催するのか参加できるのかも不明だったので、僕が主催する会合や登壇するセッションを入れずに、ひたすら人に会うこと、コロナ・ウクライナ・テクノロジーの世界情勢を理解することに徹することにしている。

ダボスに到着後30時間程度になるが、ある程度の達成感は既にある。早くも明日がダボス滞在最終日だ。時差ボケもあるので、しっかりと休み、備えたい。

2022年5月24日
ダボスにて
堀義人

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